英検1級の受験を考えています。
英検1級の難易度ってどれくらいなのかな?
僕も英検1級の難易度が気になる!
どれくらい難しいのか知りたいです。
この記事を書いている人
英語試験ライティングセンター
13歳で英検1級合格や、ライティング満点取得者を複数輩出している英語試験ライティングセンターです。
ライティング対策を中心として、英検1級と準1級を専門的に対策しています。
完全無料のフリートライアルも随時実施中。豊富な合格実績はこちらから確認!
- 英検1級の概要やメリットが分かる
- 英検1級の具体的な難易度が分かる
- 英検1級の難易度を出題形式から確認できる
- 英検1級の難易度が高いと言われる理由について分かる
- 英検1級の難易度でも合格につながる対策方法が分かる
- 他の英語試験と比較した英検1級の難易度が分かる
今回は「英検1級の難易度を誰にでも分かる様に丁寧に解説!」というテーマで解説していきます。
「英検1級の受験を検討しているけど、どれくらいの難易度なのか分からない!」という方は非常に多いのではないでしょうか?
英検1級は英検における最難関の試験です。
英検1級の学習を始める前に、英検1級の難易度を適切に把握する事は大事な一歩となります。
そこで今回の記事では合格率や実際の問題形式をご紹介や他の英語試験との比較も交えながら、英検1級の難易度を誰にでも分かる様に丁寧に解説していきます。
記事の終盤ではTOEIC945という素晴らしいスコアを獲得された方が英検1級に挑戦した場合の正答数についてもご紹介しています。
最後までじっくりとご確認ください。
英検1級の概要について
英検1級の難易度をしっかりと理解するためにも、まずは英検1級の概要について把握していきましょう。
- 推奨目安:大学上級程度
- 審査の程度:広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる
- 審査領域:社会性の高い幅広い(「読む」分野の文章を理解する事ができる)(「聞く」内容を理解することができる)(「話す」話題についてやりとりすることができる)(「書く」話題についてまとまりのある文章を書くことができる)
- 一次試験の試験時間:筆記は100分 リスニングは約35分
- 二次試験の試験時間:約10分
英検1級の具体的な難易度の解説はまだだけど「広く社会生活で求められる」とか「社会性の高い幅広い話題」の時点ですでに難しそうですね。
難易度は絶対高いと思う!
世間一般では難易度が高いと言われていると思います。
しっかりと対策すれば最短二か月から合格できますのでご安心ください。
それでは次に英検1級に合格するメリットを確認していきましょう。
英検1級に合格するメリット
英検1級は英検における最難関の試験です。
難易度が高い試験であるため、合格すると様々なメリットがあります。
- 高校や大学の入試で優遇される
- 大学の単位認定に活用できる
- 奨学金や給付金の獲得に活用できる
- 留学時の英語力の証明になる
- 通訳ガイド試験に役立つ
その他にも英検1級合格のメリットはあります。
なるほどなぁ、これだけメリットがあれば難易度が高いのも当然だね。
先生、英検1級の具体的な難易度について教えてください。
もちろんです。
それでは本記事の本題である英検1級の難易度の解説をしていきます。
英検1級の具体的な難易度を様々な観点から解説
必要とされる語彙数
英検1級に必要とされる語彙数は約10,000-15,000と言われています。
必要とされる語彙数について約10,000-15,0000という数字を確認すると、英検1級の難易度が高い事が伝わってくると思います。
覚えるべき語彙は多いですが、しっかりと対策すれば合格できるので安心してください。
出題される主な場面・題材
英検1級では非常に幅広い分野から問題が出題されています。
一次試験
- 場面・状況:家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンス、講義など
- 話題:社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など
二次試験
- 科学の発展は常に有益か
- 芸術への財政的支援増加の是非
- 世界経済における日本の役割
- 選挙権の行使を義務化するべきか
- 遺伝子組み換え食品の安全性
- 公共の場における治安改善の必要性
これらの場面や題材、過去の出題例を確認すると「英検1級の難易度」がとても伝わってくると思います。
科学や環境、医療やテクノロジーの話題が出題されるという事はそれらの話題に関する語彙をしっかりと覚える必要があります。
特にライティングについては「読める・意味が分かる」という実力ではなく「ライティングとしてそれらの語彙を記載できる」必要があります。
更に二次試験の過去の出題例もなかなかの難易度です。
「選挙権の行使を義務化するべきか」「遺伝子組み換え食品の安全性」といった内容は、英語ではなく日本語でもあまり話した事がないという方も非常に多いのではないでしょうか?
日本語で話した事がないテーマについて英語で話すのは決して簡単ではありません。
様々な話題に関して話慣れている事が大事です。
英検1級の合格率
英検1級の合格率は約10%です。
ええっ、10%!?
それって10人受験しても1人しか合格しないってことだよね?
その通りです。
英検はここ何年か合格率の公表は行っておりません。
過去に公表されていた合格率ですが、現状も約10%程であると考えて良いと思います。
CEFRと比較
まずはCEFRについて解説します。
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)とは、「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれるもので、外国語の学習者、教授者及び評価者が、その熟達度を同一の基準で判断することができるように開発された枠組みです。20年以上にわたる調査・研究に基づいて、2001年に欧州評議会(Council of Europe)によって公開されました。 CEFRでは、外国語の熟達度を A1、A2、B1、B2、C1、C2(C2が最高レベル)の6段階に分け、それぞれについて、その言語を使って「具体的に何ができるか」という形(Can-do表現)で分かりやすく示しています。CEFRによる6段階は、英語だけではなく、多くの外国語能力の指標として、世界の国や地域で教育や仕事など多岐にわたる場面で活用されています。
英検公式サイト
CEFRについて簡単に言えば「外国語の実力を世界基準でより分かりやすく表したもの」となります。
英検では「英検CSEスコア」という独自のスコアが試験結果に基づき提供されます。
2022年度からは英検独自の英検CSEスコアだけではなく、より世界基準であるCEFRレベルも確認できる様になりました。
英検1級の合格者はCEFRではB2やC1に該当する事になります。
CEFRではC2が外国語習得の最高レベルであるため、限りなく最高レベルに近いという英検1級の難易度が伝わってくると思います。
英検1級は日本国内と海外4会場で実施されているとはいえ、基本的には日本における英語の資格です。
しかし、CEFRというより世界的な基準に照らし合わせても外国語習得の高いレベルにある事が確認できます。
客観的な情報を確認すると英検1級の難易度が分かってきますね。
先生、なんで英検1級の難易度が高いと言われるのかもう少し詳しく教えてください。
次は英検1級の難易度が高いと言われる具体的な理由を解説します。
英検1級の難易度が高いと言われる理由について
世間一般では英検1級の難易度が高いと言われています。
それだけではなく「普段を英語を教える側」の英語の先生や、実際に英検1級の受験経験がある方であっても、英検1級の難易度が高いと言われる事もあります。
とにかく語彙が難しい(覚えるべき語彙が多い)
英検1級の難易度の高さは語彙がとても強く影響しています。
一番分かりやすい例は、リーディングです。
リーディングで高スコアを獲得するためには語彙を覚える事が必須と言えます。
そして英検1級で覚えるべき語彙数は約10,000-15,000と言われています。
とにかく数が多いのです。
更に「英検1級で覚えるべき語彙」という事は「英検準1級までは覚える事ができていない可能性が高い語彙」と言い換える事もできます
つまり「覚えるべき語彙の数が多い」だけではなく「覚えるべき語彙の難易度も高い」という事が言えます。
詳しくは後述しますが、TOEICで高スコアを獲得されている方であっても英検1級専門の学習に取り組んだ事がない場合、語彙が難しすぎて多くのリーディング問題が不正解となる場合もあります。
これから英検1級学習に取り組む方は語彙の難しさが英検1級の難易度を上げている事を事前に理解しておきましょう。
「社会性の高い幅広い」に対処できる実力
英検1級の「審査領域」では社会性の高い幅広い点について言及されています。
おさらいを兼ねてもう一回確認してみましょう。
審査領域
英検公式サイト
読む:社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる。
聞く:社会性の高い幅広い内容を理解することができる。
話す:社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる。
書く:社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。
ライティングで求められているのは「社会性の高い幅広い話題」についてまとまりのある文章を書く事です。
ここで言う社会性の高い幅広い話題というのは「日記」や「日常会話」「メールのやり取り」といったものではありません。
社会性の高い幅広い話題というのは「アカデミックな話題」とも言い換えられます。
ざっくりとしたイメージとしては、学校の社会の授業等で習う話題と考えても良いと思います。
- 場面・状況:家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンス、講義など
- 話題:社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など
- 環境やテクノロジー、ビジネスや政治といった「社会性の高い幅広い話題」についてライティングするためには、これらの話題に関する語彙を習得するだけではなく、ライティングに書ける様になる必要があります。
- 「読める」だけではだめです。「書ける」必要があるという点が重要です。
医療やテクノロジー、ビジネスや政治に関する「英文ライティング」を行った事がないという方も多いと思います。
社会性の高い幅広い話題に対応するという能力は「一般的な高校入試や大学入試」では求められないほど難易度が高いものです。(一部の入試を除く)
この様な具体的な理由により、英検1級の難易度は高いと言われているものと考えられます。
なるほど、だから英検1級は難易度が高いと言われるんですね。
先生、次は具体的な問題形式と共に英検1級の難易度を確認したいです。
それでは技能別に一つずつみていきましょう。
英検1級の難易度を実際の出題形式から確認
リーディングについて
リーディングは全41問で解答形式は選択肢の中から選ぶ形式となっています。
下記の三つに大問が分かれています。
- 短文の語句 空所補充
- 長文の語句 空所補充
- 長文の内容一致選択
一つずつ確認していきましょう。
短文の語句 空所補充について
リーディングの一番最初は文脈に合う適切な語彙を選ぶ問題です。
会話文や短文が記載されており、問題数は全部で25問です。
英検の難易度が高いと言われる一つの理由が語彙の難易度です。
実際に確認してみましょう。
- fluctuation
- feasible
- havoc
- turmoil
- insulation
- ensue
- defunct
- clandestine
- duck out
- ease off
先生、本当に英検1級の難易度高いですね。
まだ勉強を開始していないためか、1つも意味が分かりません。
しっかりと対策をすれば少しずつ覚える事ができるので安心してください。
長文の語句 空所補充について
長文に空所があるので、意味が合う様に選択肢から適切な内容を選ぶ問題です。
説明文や評論文から出題されます。全6問です。
空所補充については文脈に合うものを選ぶ必要があります。
覚えるべき単語を覚えていないと文脈を理解できない場合もあるため、ここでも語彙力が大事になってきます。
長文の内容一致選択について
パッセージの内容に答える問題です。
この問題も説明文や評論文から出題されます。全10問です。
社会性の高い幅広い文章が出題されるため、英検1級対策専門の単語書籍に記載されている語彙だけではなく、様々な分野の語彙を習得しておくと具体的な対策につながります。
文章も長いものとなっており、難解な内容となっている場合もあります。
実際の難易度は英検公式サイトに掲載されている過去問を確認してみると良いと思います。
ライティング(英作文)について
リーディングとライティングは「筆記試験」として同時に実施されます。(筆記試験の時間は100分です)
問題文に沿ってライティングを記載する問題となります。
ライティングで出題される範囲は「社会性の高い幅広い話題」です。
アカデミックな内容が出題されると考えて良いです。
問題文には、トピックだけではなく「いくつの理由を記載するのか」「構成」や「語数」に関する指示も含まれています。
限られた時間の中で、トピックに対する解答や理由、おおよその流れ等を事前に考えた上でライティングを開始する必要があります。
難易度はとても高いため、事前の専門的な学習が必須と言えます。
リスニングについて
リスニングの実施時間は約35分です。解答は全て選択肢の中から選びます。
四つの問題形式があり、問題数は全27問となります。
放送回数はいずれも1回です。聞き直しは出来ません。
- 会話の内容 一致選択
- 文の内容 一致選択
- Real-Life形式の内容 一致選択
- インタビューの内容 一致選択
リスニングの約35分という試験時間の途中で集中力が途切れない様、事前に練習しておくことが大事です。
会話の内容 一致選択について
会話の内容について解答する問題です。全10問となります。
リスニング全体の中で難易度は比較的控えめですが、9問目や10問目でミスする事が多いので要注意です。
文の内容 一致選択について
説明文などの内容について解答する問題です。同じく全10問となります。
この問題形式では文章のタイトルが含まれるため、ある程度内容の予想ができます。
解答の選択肢も合わせて確認する事により、正当数を高めていきましょう。
文章は全部で5つ、それぞの文章に2問ずつ質問があります。
Real-Life形式の内容 一致選択
実際の生活で起こり得るような問題となります。全5問です。
次の様な流れで取り組みます。
どの様な状況なのかの説明が簡潔に記載されています
Questionの内容自体はとても短く簡単なものです。(ここまで10秒で行う必要があります)
他の問題と同様1回しか流れません。
四つの選択肢を事前に確認できると、理解が深まり正当数が増える場合もあります。
インタビューの内容 一致選択
インタビュー形式の問題です。インタビューをする側と受ける側がおり会話を聞いた上で解答します。
全2問となります。
インタビューの音声は比較的長いです。
集中力を途切れさせない様に注意しましょう。
二次試験(面接)について
二次試験の時間は約10分です。個人面接ですが、面接委員は2人となります。
「自由会話」「スピーチ」「Q&A」が課されています。
二次試験は「スピーチ・応答の内容、語い、文法、発音の正確さなどの観点」で評価されます。
「社会性の高い幅広い話題」についてのやりとりが必要であるため難易度は高いです。
- 科学の発展は常に有益か
- 芸術への財政的支援増加の是非
- 世界経済における日本の役割
- 選挙権の行使を義務化するべきか
- 遺伝子組み換え食品の安全性
- 公共の場における治安改善の必要性
英検1級二次試験の細かい流れは以下の通りとなります。
英検1級二次試験の流れ
二次試験の受け方
英検公式サイト
面接委員とは、すべて英語でコミュニケーションを行います。面接試験中にメモ・写真撮影・録音などはしてはいけません。二次試験当日の流れを事前にご確認ください。
1:入室 係員の指示に従い、面接室に入ります。
2:「面接カード」を渡す 係員に「面接カード」を手渡します。
3:着席 面接委員の指示に従い、着席します。
4:氏名の確認と簡単な日常会話 最初に氏名の確認をし、簡単な日常会話をします。
5:「トピックカード」を受け取る 面接委員から、5つのトピックが書かれた「トピックカード」を受け取ります。
6:スピーチの考慮時間(1分間) トピックの中から1つを選び、スピーチの内容を考えます。考える時間は1分間です。メモをとることはできません。
7:スピーチ(2分間) 面接委員の指示で、スピーチを始めます。スピーチの時間は2分間で、それ以上続く場合は、途中でも中止させられます。
8:Q&A(4分間) 面接委員からスピーチの内容や、トピックに関連した質問が出題されます。
9:「トピックカード」を面接委員に返す 試験が終了したら、「トピックカード」を必ず面接委員に返してから退室します。
10:退室 退室後は、すみやかに会場から退場します。控室へ戻ったり、待機中の受験者と会話をしてはいけません。
先生のおかげで英検1級の難易度が良く分かりました。
これらの難易度を実際に体験してみたいのですがどうすれば良いですか?
とても良い質問です。
次で解説していきます。
英検1級の難易度を実際に体験する方法
英検1級の難易度に関する説明を受けるだけではなく、自分自身で英検1級に取り組む事により難易度を体感できると思います。
体験する具体的な方法について一次試験と二次試験に分けて解説していきます。
一次試験について
英検公式サイトには、過去3回分の過去問が解答と一緒に掲載されています。
リーディングの問題、ライティングの問題、リスニングの問題やリスニングの音声、リスニングのスクリプトも掲載されています。
これらを活用し、過去問に挑戦すれば現時点でおける自分自身の実力が確認できます。
これから対策していけば良いので、現時点で難易度が高くても問題ありません。
ちなみに、英検1級の合格の目安は「各技能で7割程度の正答率」となります。
ライティングは自己採点が難しいですがリーディングとリスニングの正答率を確認してみましょう。
二次試験について
二次試験については過去問が掲載されていません。しかし「英検バーチャル二次試験」という非常に便利なサービスが提供されています。
バーチャル二次試験とは面接室に入室してから退室するまでの流れをアニメーションで確認できる素晴らしいサービスです。
面接委員の質問例と受験者の解答例も同時に確認できるため、英検1級二次試験の難易度を体感いただくにはとても有効です。
バーチャル二次試験では英語の音声だけではなくスクリプトも合わせて記載されています。
音声を聞き取れない・聞き取りにくいという方であってもスクリプトを確認すれば二次試験の難易度が良く分かると思います。
問題のサンプルやバーチャル二次試験のリンクは以下となります。
先生に言われた通り過去問に挑戦してみました。
とっても難しくて英検1級の難易度が非常に良く理解できました。
次は難易度の高い英検1級についてどうやって対策すれば良いか教えてほしいです。
英検1級の難易度を理解したら次は具体的な対策を確認していきましょう。
英検1級の難易度でも合格につながる具体的な対策方法
リーディング対策
リーディング対策でとにかく大事なのは語彙の習得です。
英検1級の難易度の高さにつながっているのは覚えるべき語彙の多さ(難しさ)です。
元々の実力がよほど高いケースを除き、ほぼ全ての受験生にとって必須の学習となってきます。
下記の様な書籍をうまく活用して、確実に語彙を増やしていく必要があります。
英検1級専門単語帳
英検1級専門語彙問題集
英語試験ライティングセンターでは、お客様の目標やモチベーションによっては「書籍」ではなく「アプリ」を使用して語彙力向上を目指す場合もあります。
語彙力を増やすという目的は同じでも、どの様にその目的を達成するかについてお客様の状況に応じて臨機応変に対応しています。
リスニング対策
具体的なリスニング対策方法はお客様の実力によって大きく異なってきます。
これまでの英語学習環境・状況によって得意不得意が分かれます。
例えば、海外在住経験が長い方や2年以上海外の学校に通われていた方、インターナショナルスクールに通われていた方等はリスニングを得意としている事が非常に多いです。
英検1級のリスニングに特化した学習をする事なく、すでに8割ほどの正答率となる方もいます。
一方、日本国内の大学受験や英会話スクール等の学習によって英語力を上げてきたという方はリスニングを苦手とする方もいます。
リスニングを聞き取れない理由は様々です。
早くて聞き取れない、分からない単語が一つでもあると一気に分からなくなる、特定のアクセントが苦手、そして特に多いのが「リエゾン」が苦手というケースです。
子音と母音、単語と単語が連結するなどして音が変化することです。
例えば、”get up”のケースを考えてみましょう。ネイティブは「ゲットアップ」とはあまり言いません。
日本語で表記するとしても「ゲラッ(プ)」の様に発音します。
英語のリエゾンってこういう事なんですね。
確かに苦手です。なんか聞き取りにくくなります。
リエゾンが苦手という場合はリエゾン対策の書籍をやり込む事がおすすめです。
発音がうまく聞き取れないという場合は発音専門の書籍、アクセントが苦手という場合はアクセント対策の書籍がおすすめです。
リスニング対策教材についてはYoutube等、無料のものが非常に多くあります。
無料ではなくとも、海外のニュースを見る事や映画を見る事等も効果的です。
英検1級リスニング対策専門書籍だけが有効な教材という訳ではありません。
リスニング対策は選択肢が非常に多いため、悩んでしまう場合もあると思います。
そういう場合は英語試験ライティングセンターの様なプロに対策を依頼する事もおすすめです。
ライティング対策について
ライティング対策については英語試験ライティングセンターの様なプロに依頼する事が良いです。
ライティングはリーディングやリスニングとは異なり、「自己採点」が簡単ではありません。
自分自身では良いと思っていても、プロがみれば改善点が多くあるというケースもあります。
- 現状のおおよその実力
- 具体的にどの様な実力が不足しているのか
- 不足している実力についてどの様に学習をすれば改善できるのか
- 英語試験ライティングセンターが指導する学習がなぜ改善につながるのかという「合理的な理由」
英検1級ライティングというものは難易度が高いためがむしゃらに取り組んでも良い結果にはつながらない場合があります。
適切な経験、適切な実績があるスクールを検討しましょう。
独学で対策したいという方へ
この記事を確認されている方の中には独学で対策したいという方もいると思います。
- 英検が公開している解答サンプルを徹底的に研究する
- 社会性の高い幅広い話題という言葉の意味を深く理解する
- アウトプットではなくインプットを大事にする
まずは英検が公開している解答サンプルを研究しましょう。
過去3回分の解答サンプルが常に確認できるため、段落毎に確認してみましょう。
3つの解答サンプルを研究すれば「共通している点」が見えてくると思います。
その「共通している点」は英検側がライティングに強く求めている点と言い換えても良いと思います。
解答サンプルは英検によるヒントの宝庫です。
自分のライティングに取り入れるべきポイントは貪欲に取り入れていきましょう。
次に「社会性の高い幅広い話題」という言葉の意味を深く理解する事も大事です。
これまでも解説してきた通り、英検は1級ライティングの審査領域として「社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる。 」という事を定めています。
審査領域で定められている以上、試験本番では「社会性の高い幅広い話題」についてのライティングが求められます。
簡単に言えば、私は「社会性の高い幅広い話題」について多くの関連する語彙をライティングに記載できます、私はこんなに流暢なライティングが書けるんです!と試験本番でアピールする事が大事です。
英検側が求めている事を理解し、意識的にそれらを満たそうとする事が大事です。
アウトプットではなくインプットを大事にする事もとても重要です。
英語試験ライティングセンターの経験上、スコアが伸びていない方はインプットではなくアウトプットばかりを行っている傾向がとても強いです。
アウトプットというのは十分なインプットが伴っているからこそ適切な効果が期待できます。
社会性の高い幅広い話題に関する語彙がまた記載できない状況でアウトプットを繰り返しても良い学習とは言えません。
英検側が求めている内容を満たすためにも、インプットを通して「書けない語彙や表現」を「書ける様になる努力」というものがとても大切です。
この言葉の意味を適切に理解できる方ほど、実力の向上が期待できます。
英検1級の難易度とTOEIC945点のケースについて
英語試験ライティングセンターの英検1級のお客様について下記の様な方からお申し込みをいただきました。
- 英検1級は未受験
- 二か月前に英検1級対策を開始した
- TOEICのスコアは945(リーディング460 リスニング485)
- 英検1級未受験であったため、現状の実力を確認するために過去問を実施いただいた
えっ!?TOEIC945ってスゴイ高いスコアですよね。
とはいえ英検1級の難易度も高いです。正当数がどうなったのかきになります。
実際の正答数は次の通りです。
【Reading】
大問1:15/25
大問2:4/6
大問3:6/10
合計:25/41 (約60%)
【Listening】
Part1:7/10
Part2:5/10
Part3:3/5
Part4:1/2
合計:16/27 (約59%)
英検1級の合格の目安は「各技能で7割程度の正答率」です。
今回のケースではリーディングもリスニングも7割の正答率を下回っております。
つまり、TOEIC945点を獲得されている方であっても英検1級の正答率が7割には届かない場合がある事を意味しています。
こういう具体例を確認すると英検1級の難易度がより実感できます。
ある程度の実力はついているため、英検1級専門の学習をしっかりとこなせばきっと合格できるので安心してください。
上記のケースについては別記事でも解説しています。
まとめ
英検1級の難易度は高いと言われています。
実際に英検1級の問題に挑戦いただければ、実感いただけると思います。
しかし、適切な学習をしっかりとこなしていただければ難易度の高い英検1級であっても合格する事が可能です。
英語試験ライティングセンターは最短二か月から1級に合格いただけるサービスを提供しております。
真剣に合格を目指しているという方は是非ともご検討ください。
以上で今回の記事は終了となります。
お申し込み等は下記のボタンからお願いします。
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